人は誰だってスポットライトを全身に浴びながら人生を謳歌したいと思うもの。でも、限りなく不可能に近い。スポットライトは一瞬であり、浴び続けることはできない。浴び続ける人がいるとすれば人の犠牲の上の立っている人である。でも、スポットライトを全く浴びないままの人生を送る人もいる。その若者は、後者の方だった。むしろ好んでそうしていたのかもしれない。
友人の中には、スポットライトをあててくれる友人もいた。ありがたいと思いつつも、ときおりうっとうしいなと感じるときも、その若者にはあった。でも、そんな友人を大事にしていたが、年月が経つと「去る者日々にうとし」となるものである。
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スポットライト

暗闇の舞台の上でスポットライトを浴びている 君の知り合い
そして 君はそれをじっと見つめている

「君は一人なんかじゃないんだよ」

でも 君はだまって じっと見つめている

「悩みのもたない人間なんていないんだよ
だったら 皆に言ってしまえば」

小さな惑星地球の上で さらに小さな一人の人間
でも 君にはたくさんの仲間がいるじゃないか

「言ったろう その君の知り合いにに 君はだまされているんだよ」

あたっているスポットライトを 自分に向けてみればわかるよ
自分を取り囲む人たちが どれだけいるのかを
少なくとも 今はね・・・・・・

「わかってくれたよね 君は全部 話してくれたのだから」

そう 君にはスポットライトをあて その君の知り合いを 追い出してくれる
友人が・・・・・君について 語ってくれる友人が・・・・・

1983年7月4日